NHK報道番組「ニュースウォッチ9」（総合・夜9時）で5月15日に放送された新型コロナウイルス関連VTRの内容を巡り、コロナワクチン被害者の遺族でつくる団体「繋ぐ会（ワクチン被害者遺族の会）が取材の趣旨とまるで違う部分に遺族コメントが使用されたとしNHKに抗議していた事が分かりました。
監修者
kawauso 編集長（石原 昌光）
「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。
コンテンツ制作責任者
おとぼけ（田畑 雄貴）
PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。
VTRは1分程度の内容
問題のVTRは「NEWSウォッチ9」で5月15日に放送された「戻りつつある日常」それぞれの思い」という1分のVTRです。番組では、新型コロナウイルス感染症を巡る複数の人々のコメントを繋ぎ、最後に「少しずつ明るい未来へ」と締めくくる構成でした。
ワクチン被害については一切語られず
繋ぐ会からも遺族の男女3名が出演し、「いったいコロナって何だったんだろう」「五類になったとたんにコロナが消えるわけではない」「風化させる事はしたくない」「遺族の人たちの声を実際に届けていただきたい」と語る姿が放送されましたが、VTRでは家族をワクチン接種後に失った遺族と言う紹介は一度もなく、いずれもテロップで「夫を亡くした」「父を亡くした」「母を亡くした」との紹介にとどまり、まるでワクチンの犠牲者ではなくコロナ感染で家族を亡くしたかのような悪質な歪曲がなされていたのです。
NHKからワクチン被害について取材依頼を受けた
「繋ぐ会」の代表、鵜川和久さんによるとNHKの報道局員から5月9日、コロナの五類移行に際して「ワクチンで被害にあったという人たちがいることも世の中に残して伝えていきたい」との電話取材があり鵜川さんの呼びかけで遺族の男女3人が京都府内でNHKの取材に応じました。
鵜川さんによると、3人は取材でワクチン接種後に家族が亡くなった事や、国が現在もワクチン接種を推奨していることなどを語ったとの事ですが、ワクチン被害については番組では一切触れられず、コロナで家族を失った印象を与えるものだったため、担当の報道局員に抗議。重大な人権侵害だとして放送倫理・番組向上機構（BPO）への申し立ても検討しているそうです。
猛批判に慌てて謝罪するNHK
繋ぐ会の抗議の事実が報道されると、NHKには歪曲報道に対する批判が殺到。慌ててNHKは16日午後、番組の公式サイトや公式ツイッターアカウントで「5月15日放送の「新型コロナ５類移行一週間・戻りつつある日常と題した動画をツイッターでも配信しましたが、コロナウイルスに感染して亡くなったと受け取られるように伝え、ワクチンが原因で亡くなったというご遺族の訴えを伝えていませんでした。適切ではありませんでした。深くおわびいたします。」と謝罪文を掲載しました。
NHKの視聴者をバカにした態度に猛反発が
NHKは、16日の「NEWSウォッチ9」の終盤でも不適切な報道があったとしてキャスターがお詫びしましたが、そんな簡単な謝罪で許されるような話ではありません。NHKがやったのは歪曲報道であり、簡単な謝罪で済むと考えているなら、あまりに視聴者をバカにしています。SNSでは、検証番組を作成し、どうして事実の歪曲がなされたのか過程を明らかにすべきという意見や、繋ぐ会の遺族に直接謝罪すべきとNHKへの批判が殺到しています。
