京都二条城二の丸御殿の廊下は足で踏むとケキョ!と音がなるうぐいす張りで有名で、長年、侵入者を知らせる工夫として紹介されてきました。しかし、近年はある切っ掛けからうぐいす張りなどは存在せず、ただの経年劣化と考えられています。
修理したら鳴らなくなったうぐいす
うぐいす張りは二条城だけではなく知恩院にもあります。ところが知恩院で2011年に大改修が済むと、うぐいす張りの廊下が鳴らなくなったそうなのです。逆に再建から百年が経過した阿弥陀堂では、近年、うぐいす張りではないのに廊下が鳴り出したとか
本当は緩くなった金具が動くだけ
うぐいす張りの原因は廊下を支える「目かすがい」という金具にあるようです。この金具は当初は釘にしっかりと固定されているのですが、年月が過ぎると釘と金具に隙間が生じてしまい、人が床を踏むと金具が上下し、そのこすれ具合でケキョ!ケキョ!と鳴るのです。
すでに案内板は変化
二条城でも床の作りは同じであり、そのため、現在の二条城の案内板からはうぐいす張りの文言が消えて、目かすがいと釘のこすれで音が出るだけで当初から意図されたものではないという断わり書きがあるそうです。
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