大陸国であり平原が多いウクライナの大地では、今日もロシア軍戦車とウクライナ軍戦車(NATOからの供与)が激戦を続けています。しかし、ロシアとウクライナの戦車、その設計思想からして両国の違いが浮き彫りになっているのだそうです。
人命は二の次、ロシア戦車
ロシア軍の主力戦車であるT-72やT-90ですが、どうも人命については後回しになっているようです。ロシアの主力戦車は車体中央部に大量の弾薬が搭載されていて、ここに砲弾が命中すると砲塔が吹き飛んでしまう、ビックリ箱と呼ばれる現象が起きます。もちろん、砲塔が吹き飛べば、中にいる戦車兵も助かりません。
人命最優先のウクライナ戦車
一方でウクライナ軍が使用しているのは、ドイツ製のレオパルド2です。こちらの戦車は安全性能に優れていて、敵に撃破されても木っ端微塵に吹き飛ぶ事はありません。もうダメだと思えば戦車兵は脱出し、装甲回収車と呼ばれる戦車版のレッカー車が牽引して安全な後方に運んで修理し前線に復帰するのです。
ロシア戦車のメリットは?
ただ、ロシア戦車にもメリットがあります。木っ端微塵に砲塔が吹き飛ぶので、敵に鹵獲される心配が少ないのです。逆にレオパルド2は壊れないので回収できない場合には、ロシア軍に奪われ、内部を研究された上で、敵戦車として利用されかねないのです。しかし、それはそうだとしても、被弾したら砲塔ごと消し飛ぶロシアの戦車には搭乗したくないですね。
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