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ウクライナ軍、バフムトを半分包囲、ロシア軍の[補給線断絶]へ

2023年7月31日


世界史04a ウクライナの国旗a

 

ウクライナ軍参謀本部のアンドリー・コバロフ報道官は7月25日、ロシア軍がアンドリーウカから撤退していると主張しました。ウクライナ戦争最大の激戦地、バフムトを巡り、戦いは大きな山場を迎えようとしています。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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交戦が続く

囚人護送車に乗せられドナドナ状態のトウ艾(鄧艾)とトウ忠(鄧忠)

 

ウクライナ軍自動車化旅団は6月下旬、ドネツク州でロシアの自動車化狙撃旅団と交戦、ロシア旅団を重要な防御陣地ドネツドンバス運河を越えて東へ後退させました。さらにウクライナの第3旅団と第28旅団は、数キロ先のアンドリーウカに向かい進撃してロシア軍を攻撃、これによりロシア軍が撤退した模様です。

 

 

バフムトを包囲する動きを見せるウクライナ軍

 

ウクライナ軍第57自動車化旅団は、北側からバフムト市内に入る幹線道路を目指しバフムトの反対側を前進。バフムトのロシア軍に通じる補給路を次々に立ち切っていき現在、バフムトのロシア軍は半包囲状態にあるようです。グーグルマップで確認してみると、バフムトからは7本の幹線道路が伸びていて、今回のウクライナの作戦は幹線道路を全て封鎖してバフムトのロシア軍の補給を途絶。ロシア軍を降伏させるか、わざと退路を開いて撤退させるかの意図があると考えられます。

 

 

ロシアはバフムトを死守する

世界史02 プーチン風大統領

 

バフムトはウクライナ侵略で最大の激戦地となり、ロシアやウクライナの将兵数千人が戦死した場所です。それだけにロシアとしては、なんとしてもバフムトを死守し、自分たちはまだ戦争に勝てるとPRしたい所でしょう。一方でウクライナにとってバフムトは多大な犠牲を払って失った屈辱の土地であり、なんとしても奪還してロシアの侵略は全て失敗したと世界に印象付けるには絶好の場所なのです。

 

 

補給を断たれればロシア軍はバフムトを放棄する

 

しかし、このままウクライナ軍の幹線道路の封鎖が続き、完全に補給が遮断されればバフムトのロシア軍は必ず退却するでしょう。そのままバフムトに踏みとどまり、戦えずに大量の投降者が出るのはロシア軍の威信に懸けても何としても阻止するだろうからです。今後のバフムトの動きは、ウクライナ戦争が停戦か終戦に向かう、大きな一歩になると考えられます。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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