広告

ウクライナ軍の戦法が変化、第一次反転攻勢の[失敗から学ぶ]

2023年8月3日


世界史04a ウクライナの国旗a

 

5月から続いたウクライナ軍の反転攻勢は、思ったほどの成果を挙げられませんでした。これに対し、ウクライナ軍は終わった、攻勢は失敗だとする論調が出てきています。確かに第一次反転攻勢は、大きな成果を挙げられませんでしたが、ウクライナ軍は失敗から学び、現在は、新しいやり方で以前よりも効率的に勝利を得ているのです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



失敗の原因はロシア軍の地雷にあり

世界史02 プーチン風大統領

 

本来、ウクライナ軍の反転攻勢は2023年の春に開始される予定でした。しかし、準備に手間取り、その間にロシア軍は防御を強化、特に大量の地雷がウクライナ軍の脅威になります。地雷原に突っ込む形になったウクライナ軍の戦車は大破し、あるいはロシア軍陣地の砲撃で次々に撃破され甚大な被害を被ったのです。

 

戦車中心から長距離砲中心にシフト

ブチギレながら阿斗を投げる劉備

 

ウクライナ軍は反転攻勢の失敗を認め、戦術を大幅に変更しました。戦車を前面に出すのではなく、ロケット弾や長距離精密ミサイルのような射程の長い兵器を使い、ロシア軍陣地の奥深くにある弾薬倉庫や補給倉庫や司令部、榴弾砲やロケット砲を狙い撃ちにして徹底的に叩く戦術に転換したのです。こうして、最初に長距離兵器でロシア軍陣地を叩いて、戦闘継続能力を低下させてから、戦車と歩兵部隊を前進させる事で地雷を回避しつつロシア軍陣地を陥落させる事が可能になりました。

 

ウクライナ軍の進撃速度は加速している

 

実際に一時は、ウクライナ軍に失望のコメントを寄せた欧米諸国の司令官も、7月20日以降は打って代わり、ウクライナ軍の進撃が予想以上の速さで進んでいると評価しています。もっともロシア軍もウクライナの戦術の変化を指をくわえて見ているとも思えないので、こちらも戦術を切り替えてくる可能性はありますが、ウクライナが今後、一方的に負け続けるという事はなさそうです。

 

▼こちらもどうぞ

戦後のウクライナを悩ます[人口減少問題]

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-外部配信