プーチン大統領は、ワグネルの反乱が起きるまでプリゴジン氏を重用していた事が知られています。このプリゴジン氏とプーチン大統領の縁はモスクワの水上レストランを経営していたプリゴジン氏がフランスのシラク大統領と会談していたプーチン大統領に料理を提供した事でした。プリゴジン氏は元々、ホットドッグ屋の親父として成功した資産家だったのですが、実はプーチン大統領と料理人には切っても切れない奇縁がありました。
父方の祖父は高級ホテルの料理人
プーチン大統領の先祖については、長い間謎に包まれていましたが、2018年のドキュメンタリー映画により、その父方の祖父、スピリドン・イワノヴィチ・プーチンの存在が明らかになりました。そして、このスピリドンが数奇な運命を辿っていた事も明らかになったのです。
ラスプーチン、レーニン、スターリンの胃袋を掴んだ
スピリドンは1879年、ロシアのトヴェリ州に誕生し、第一次世界大戦中にサンクトペテルブルクの高級ホテル「アストリア」の料理長を務め、スピリドンが給仕した客には、ロシアの怪僧ラスプーチンもいたそうです。これだけでもかなりスゴイのですが、スピリドンの料理の腕は確かだったのか、ロシア革命後はモスクワのダーチャ(別荘)に移され、そこでレーニンの料理人、次は後継者のスターリンの料理人を務めたとされています。
料理人の孫が料理人を引き立てる
スピリドンは1965年、86歳でこの世を去りますが、その頃にはすでにプーチン大統領は誕生しています。料理長とはいえソビエト時代の給与では、あまり大した事はなかったのか、プーチン大統領の幼少時代は公営アパート住まいで裕福ではなかったそうです。しかし、料理人の孫として誕生したプーチンが元、ホットドッグ屋の親父を引き立て、民間軍事会社ワグネルまで組織させたというのは奇妙な偶然かも知れません。
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