2023年版防衛白書は、ロシアがウクライナ侵略により極東に配備された部隊を含めた通常戦力を大きく損耗。以後は核戦力への依存を深めていくと見解を示しました。より身近になったロシアの核の脅威に日本はどう対応すればいいのでしょう。
ロシアはオホーツク海を支配し原潜配備を強化
防衛白書はロシアが戦略原子力潜水艦の活動域であるオホーツク海周辺の防衛に一層比重を置きロシアが核ミサイルで日本を不意打ちできるように敵の潜水艦が入れないロシアの神聖な海にしようとしているとします。また、現在、ロシア太平洋艦隊に3隻配備されている核兵器を搭載できる「新型ボレイ級」弾道ミサイルが将来5隻に増強。2022年に1隻配備されたヤーセン級攻撃型原子力潜水艦が4隻に増強されると予想しました。
カムチャッカ半島や北方領土では地対艦、地対空ミサイルを配備
ロシアが神聖化を図るオホーツク海周辺のカムチャッカ半島や北方領土などでは近年、地対艦ミサイルや地対空ミサイルを配備。敵戦力のオホーツク海への侵入を阻止するバスチオン(砦)作戦の一環ではないかとしています。
オホーツク海のロシアによる聖域化を阻止せよ
オホーツク海においてロシア海軍が排他的な支配権を獲得すると原子力潜水艦や軍艦による核ミサイル攻撃が現実味を増します。ロシアに対し、良心など期待できない事は、ウクライナに対する非人道的な行為で証明されています。核兵器のない日本に対しては報復を恐れずに躊躇なく核ミサイルを撃つでしょう。ウクライナも核兵器を撤廃した後でロシアに侵略されているのです。もう一度、日本の核武装を含め、ロシアの脅威を考えないといけません。
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