ウクライナ国防省情報局によると、ウクライナ軍は2023年9月11日、南部クリミア半島の北西沖に位置する石油およびガス採掘施設である「ボイコタワー」を制圧したことを発表しました。
2014年以来のロシア支配からの奪還
「ボイコタワー」として知られるこの石油採掘施設は、2014年のクリミア半島併合以来、ロシアの支配下にありました。ウクライナ国防省はボイコタワーの奪還作戦を計画し、実行中にはウクライナ特殊部隊とロシアのSU30戦闘機との間で戦闘が発生する緊迫した瞬間もありました。しかし、ロシア軍は攻撃を受けてボイコタワーを放棄しました。ウクライナ軍は、戦利品としてヘリコプター用の無誘導航空機ミサイルや黒海上の船の動きを追跡するレーダーを鹵獲したと報告しています。
ボイコタワーの戦略的重要性
ボイコタワーの奪還についての独立した情報源はまだ確認されていませんが、もしこの報道が正しい場合、ロシア海軍の黒海北西部での作戦展開能力が影響を受ける可能性があると専門家は指摘しています。さらに、ボイコタワーはイギリス国防省によれば、部隊の展開拠点や長距離ミサイルの設置場所として活用できる可能性があるため、今後、ウクライナ軍がボイコタワーを拠点にしてロシア軍に対する攻勢を増強する可能性が考えられます。
黒海の解放と輸出入の復活
黒海がロシア軍の支配から解放されれば、ウクライナはロシアの攻撃に晒されていた輸出入活動を再開する機会を得ることができるでしょう。将来の展望は不透明ですが、ウクライナ国防省はボイコタワーの奪還に自信を持っており、この勝利が黒海解放の歴史的な一歩となる可能性も高いでしょう。
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