36人が死亡し32人が重軽傷を負った戦後未曽有の大事件京都アニメーション放火殺人事件。事件で殺人罪の罪に問われた青葉真司被告(45歳)が第8回の公判で被告人質問に対し声を荒げる場面がありました。
代理弁護士の質問に逆ギレ
9月20日の第八回公判では被害者参加制度を利用し、遺族と被害者の代理弁護士が直接質問しました。その中である代理人弁護士に「被害者のことは考えなかったのか?」と問われた青葉被告は「逆に聞くが京アニが(自身)の作品をパクった時には何か考えたのか」と語気を強めて質問を返し裁判官から注意を受ける一幕がありました。また、別の弁護士が逆質問の意図を追求すると「自分はどんな刑だろうと受けなければならないが京アニがしてきた事は全部不問になるのか」と述べています。
被害妄想か逆恨みかが争点
この裁判の争点は青葉被告が京アニ大賞に応募した作品のアイデアを盗用されと信じ逆上して京都アニメーション社屋にガソリンを撒いて火をつけ36人を殺害した青葉被告に刑事責任能力があるのかです。検察側の主張は、青葉被告は自作の小説のアイデアを京都アニメーションに盗作されたと逆恨みし社屋にガソリンを撒いて火をつけたとし怨恨による犯行であり責任能力はある。と主張しているのに対し、弁護側は青葉被告は事件当時、心身耗弱状態でありガソリンを撒いて火をつけるという凶行も京都アニメーションへの怨恨ではなく彼の人生をもて遊び小説を落選させるように仕組んだ闇の人物への反撃であり特定の人間への殺意はない。と訴えています。
今回の逆質問は弁護側の不利に働く
このように犯行当時、刑事責任能力はなく妄想に支配されていたと主張する弁護側ですが、青葉被告との意思疎通は上手く行っていないようです。代理弁護人の質問に対し、京都アニメーションだって自身の作品をパクった落ち度があるハズだとも取れる青葉被告の発言は、身勝手な逆ギレ怨恨以外には聞こえないからです。自分の実力不足を棚に上げて作品の落選を逆恨みし、あまつさえパクったと言いがかりをつけて36人もの前途有望なアニメーターの命を奪い、32人に重軽傷を負わせた青葉被告。彼が自分の犯した身勝手で理不尽な犯罪に逃げる事なく真剣に向き合う時は来るのでしょうか?
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