つわりは特定ホルモンの増加が[原因]と判明!

2023年12月28日


東京スカイツリー、kawausoさん

 

妊娠中、多くの女性が経験する「つわり」嘔吐の症状や食べられない食品が増え、酷い場合には体重減少や脱水症状で入院しないといけないケースもあります。この辛い、つわりですが、女性特有の症状でもあり、妊娠につきものの一時的な症状として、これまでほとんど原因の解明が進んでいませんでした。しかし最近、アメリカやイギリスの国際研究チームが、つわりの原因に特定のホルモンの増加が関係することを発見しました。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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GDF15というホルモンが関係

王族ボンビーから一転セレブ10 董太后(女性)

 

つわりは医学的には妊娠悪阻(おそ)と呼ばれ、妊娠初期に多く、70%の女性が経験するとされています。つわりが軽い人がいる一方で飲食ができず、体重減少や脱水症状で入院しなければならないほど重症化する人もいます。このつわりの原因について米英の研究チームは、GDF15というホルモンの増加が関係していると指摘しています。GDF15は通常時から人体に存在しますが、がんや加齢、喫煙などによって値が上昇することがわかっています。

 

 

妊娠前と妊娠後のGDF15の差が大きいとつわりも酷い

医者の顔もあるコナン・ドイル

 

GDF15は胎児に由来し妊娠中に造られ増えていきます。研究チームが妊婦の遺伝子や血中成分を解析したところ、妊娠中に吐き気や嘔吐を経験した人は、そうでない人に比べて、GDF15の値が高かった事が分かりました。また、妊娠前のGDF15の値が低い女性は、つわりが重症化するリスクが高く、遺伝性血液疾患によりGDF15が慢性的に高い女性はつわりをほとんど経験していなかった事も判明したのです。今回の発見は今後、重いつわりに悩む女性の治療に役立つかも知れません。

 

 

まとめ

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

つわりは、おめでたい妊娠の副産物として問題視される事なく、あまり研究が進んでいませんでした。また、男性が罹る事がない女性特有の症状である事も研究が進まなかった一因かも知れません。研究が進んで辛いつわりの症状から女性が解放される日が一日も早く訪れる事を願いたいですね。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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