1月7日にスタートしたNHK大河ドラマ「光る君へ」の初回の平均視聴率が世帯12.7%、個人7.5%と歴代大河最低の数値になりました。悲しむべき事態ではありますが、むしろ、初回の視聴率最低は逆に良かったという声もあるようです。それは一体、どういう事なのでしょうか?
「光る君へ」初回視聴率が延びない事情
ただ、今回の「光る君へ」については裏番組が悪かったという声もあります。「光る君へ」の裏番組は、能登大地震の影響で放送が延期されていた「芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル」で、こちらは世帯視聴率20%超えでした。視聴者はリアルタイムで「格付け」を見て「光る君へ」は録画してゆっくりみるという人が多かったようです。確かにバラエティーである「芸能人格付けチェック」を裏番組にぶつけられては、視聴者を選ぶNHK大河ドラマは分が悪いでしょう。
通常放送で視聴率は回復?
初回の視聴率こそ低かった「光る君へ」ですが、ネットの評価は高いようです。高い評価の理由としては、配役に吉高由里子や柄本佑のような演技派俳優を配置した事で、いわゆるジャニタレ大河と呼ばれた最近の風潮を刷新している点、これによりジャニーズが出ているだけで大河は見ないアンチジャニーズの視聴者を繋ぎ留めました。もうひとつは、視聴者の予想を完全に裏切ったドラマ展開で、平安時代が舞台という事で、退屈な恋愛ラブロマンスになると思われていたものが、序盤から道長の兄、藤原道兼の殴る蹴るのバイオレンス描写から始まり、最終盤では、主人公まひろの母親を道兼が刺し殺す衝撃展開で、今後も目が離せない視聴者を多く獲得しました。
アンチを増やさない為に初回は低調でよい
NHK大河は初回の数字が良すぎると上から目線の歴史オタクの嫉妬を買い、粗探しとバッシングが増える傾向があります。そうなるくらいなら最初は視聴率低めで、徐々に口コミ人気が広がって視聴率を伸ばしていく方がいいかも知れません。人気が高まれば、アンチの粗探しにも敢然と立ち向かうファンも出現しますので、アンチは批判をやりにくくなります。
▼こちらもどうぞ