NHK大河[光る君へ]初回放送歴代大河最低視聴率!でもこれで良かった理由は?

2024年1月13日


紫式部(女性)

 

 

1月7日にスタートしたNHK大河ドラマ「光る君へ」の初回の平均視聴率が世帯12.7%、個人7.5%と歴代大河最低の数値になりました。悲しむべき事態ではありますが、むしろ、初回の視聴率最低は逆に良かったという声もあるようです。それは一体、どういう事なのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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「光る君へ」初回視聴率が延びない事情

テレビを視聴するkawauso編集長

 

ただ、今回の「光る君へ」については裏番組が悪かったという声もあります。「光る君へ」の裏番組は、能登大地震の影響で放送が延期されていた「芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル」で、こちらは世帯視聴率20%超えでした。視聴者はリアルタイムで「格付け」を見て「光る君へ」は録画してゆっくりみるという人が多かったようです。確かにバラエティーである「芸能人格付けチェック」を裏番組にぶつけられては、視聴者を選ぶNHK大河ドラマは分が悪いでしょう。

 

 

通常放送で視聴率は回復?

一条天皇 平安時代

 

 

初回の視聴率こそ低かった「光る君へ」ですが、ネットの評価は高いようです。高い評価の理由としては、配役に吉高由里子や柄本佑のような演技派俳優を配置した事で、いわゆるジャニタレ大河と呼ばれた最近の風潮を刷新している点、これによりジャニーズが出ているだけで大河は見ないアンチジャニーズの視聴者を繋ぎ留めました。もうひとつは、視聴者の予想を完全に裏切ったドラマ展開で、平安時代が舞台という事で、退屈な恋愛ラブロマンスになると思われていたものが、序盤から道長の兄、藤原道兼の殴る蹴るのバイオレンス描写から始まり、最終盤では、主人公まひろの母親を道兼が刺し殺す衝撃展開で、今後も目が離せない視聴者を多く獲得しました。

 

 

アンチを増やさない為に初回は低調でよい

曹操や許褚、荀彧の悪口を言う禰衡

 

 

NHK大河は初回の数字が良すぎると上から目線の歴史オタクの嫉妬を買い、粗探しとバッシングが増える傾向があります。そうなるくらいなら最初は視聴率低めで、徐々に口コミ人気が広がって視聴率を伸ばしていく方がいいかも知れません。人気が高まれば、アンチの粗探しにも敢然と立ち向かうファンも出現しますので、アンチは批判をやりにくくなります。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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