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世界で五か国目の快挙[JAXAの無人探査機が月面着陸に成功]

2024年1月25日


リトルグレイ(宇宙人)と遭遇して興奮する曹操

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の報告によると小型月面着陸実証機(SLIM)が1月20日に、日本初の月面着陸に成功したようで、現在状況を確認しているとの事です。月面への無人探査機の着陸に成功したのは、旧ソ連、アメリカ、中国、インドに次いで五ヶ国目となります。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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なんのための月面着陸?

内容に納得がいかないkawauso様

 

月面着陸と言えば、半世紀以上前の米ソの宇宙開発時代のアポロ11号を思い出しますが、今になって、どうして日本が月面着陸を試みたのでしょうか?実は、50年以上前の米ソの月面着陸競争と現在の月面着陸ラッシュは全く意味合いが違います。米ソの宇宙開発は、月面着陸の名を借りた大陸間弾道ミサイルの開発競争でもあったのです。その為、アメリカが世界で最初に月面着陸を成功させると大義名分がなくなり、宇宙開発は、より低軌道で実現可能な宇宙ステーション建設などにシフトしていきました。

 

 

現在の月探査は火星移住の第一歩

竜を追っている石川氏

 

しかし、科学技術の急速な進歩により、宇宙開発がコスト的にも利益が出せるようになり、イーロンマスクがCEOを務めるスペースXのような民間企業が、宇宙ビジネスに続々と参入してきました。具体的に言えば宇宙ビジネスとは、火星を人間が住める惑星にするための準備です。どうして火星を目指すのに月を探査する必要があるのか?と言えば、月の重力は地球の1/6しかないので、月にロケット打ち上げ設備を建設すれば、ロケット打ち上げの燃料を安く抑える事が可能になるからです。

 

 

月にロケット発射設備を作る

官渡の戦い

 

月からロケットを打ち上げるには、月にロケット発射設備を建設しないといけませんし、作業に従事する技術者の宿舎やショッピングモール、映画館のような娯楽施設も必要です。そうなると、今から月探査機をどんどん月面に着陸させて建設資材を用意しないといけないでしょう。火星に人類を移住させるという天文学的な利益が期待できるビッグビジネスのために、先進国は次々と月探査機を打ち上げているのです。

 

 

JAXAのSLIMの性能は?

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

日本ももちろん、先進国の火星開発競争の波に乗り遅れまいとしています。今回、月面に着陸した探査機SLIMは開発を担当した三菱電機によると海外の探査機に比べ、着陸地点の精度を数キロメートルから100メートル感覚まで精密にした上、大幅な軽量化を図ってコストダウンを意識しているそうです。コストが安く狙った地点にピンポイントで着陸できる月面探査船が開発できれば、日本の月探査も急速に進む事でしょう。

 

 

まとめ

東京スカイツリー、kawausoさん

 

米ソの大陸間弾道ミサイル開発の隠れ蓑としての月面着陸から、人類の火星移住の布石としての月面着陸へ、半世紀の間に月を巡る環境も随分変わりましたね。もしかして、これから半世紀もすれば、人類は火星に住んでいるかも知れませんよ。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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