空前のワンちゃんブームが続く中で、同時に犬のウンチの被害も世界中で起きています。そんな中でイタリア北部のボルツァーノ自治県は3月にも犬のウンチ対策として犬を飼っている人に犬のDNA登録を義務化しました。
ボルツァーノ自治県の取組み
ボルツァーノ自治県では、犬を飼う人に自治体の犬保護施設や動物病院で犬の血液検査を受けてDNAを登録する事を義務付けています。この時、登録を拒む飼い主には最大1048ユーロ(約16万8000円)の罰金が科されるそうです。ただし、一時滞在の観光客が飼う犬などは対象外です。同県は約4万匹に及ぶワンちゃんのデータベース化を考えていて、既に約1万匹が登録されているそうです。ボルツァーノ自治県の取組みに対しては、他の自治体からも問い合わせが相次いでいます。
放置されたウンチを見つけたら
ボルツァーノ自治県では、放置されたワンちゃんのウンチを見つけた場合、ウンチから採取したDNAで犬を特定します。こうしてウンチを放置した飼い主には、最大500ユーロ(約8万円)の罰金を科す方針だそうです。
すでにアメリカでは、ワンちゃんのウンチDNA鑑定が開始
ボルツァーノ自治県の犬の放置ウンチ撲滅の取組みですが、すでにアメリカでは、BioPet Laboratories社という会社が、犬のウンチをDNA鑑定する方法を考案しています。それは、PooPrintsというサービスで、サービス契約をした人飼い犬のDNAを送ってもらいコンピュータに登録。あとは、ウンチの置き去りがあった時に、ウンチの一部を採取してデータと照合して、犯人を特定します。現在、BioPet Laboratories社は、アメリカ、カナダ、イギリスで4000以上のコミュニティと契約を交わしているそうです。
効果は抜群の様子
BioPet Laboratories社によるとワンちゃんのDNAを登録した飼い主は、一部の例外を除き、二度とウンチを放置する事はなくなるそうです。この結果を見るとボルツァーノ自治県の取組みも成果を挙げるのではないでしょうか?
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