私たちが他人にくすぐられると笑いが止まらなくなりますが、自分自身でくすぐっても全くくすぐったさを感じないのはなぜでしょうか?この不思議な現象には、私たちの脳の働きが深く関係しています。
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くすぐりが必要な刺激
くすぐりが効くためには「予期せぬ刺激」が必要です。他人にくすぐられる場合、どこをどのように触られるか予測できないため、反射的にくすぐったさを感じます。しかし、自分で自分をくすぐるときは、くすぐる場所も動きも自分でコントロールしているため、脳はこれを「予期せぬ刺激」と認識しません。結果として、くすぐったさを感じることはありません。
自分自身でくすぐられる
逆に、目隠しをして誰かにくすぐられることを想像するだけで、ゾクゾクしたりくすぐったさを感じることがあります。これは、目隠しにより刺激の予期ができなくなるため、脳が強く反応するためです。また、くすぐりの感覚は相手との親密度や受容する心によっても変化します。親しい人や好きな人にくすぐられると、より強くくすぐったさを感じる傾向があります。
つまり、くすぐりの感覚は、単なる身体的な刺激以上のものであり、私たちの感情や人間関係の深さによっても影響されるのです。自分自身でくすぐってもくすぐったくない現象を通じて、私たちは人間の複雑な心理や感覚の仕組みを垣間見ることができます。
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