陳羣、実は肥満体だった?おデブ陳羣の驚きの真実

2024年1月27日


 

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陳羣

 

 

 

さて、今回お話いたしますのは陳羣ちんぐんについてです。曹丕の四友として、魏の重鎮として有名な彼ですが、嘗ては劉備(りゅうび)とも関りがあった人物。そんな陳羣ちんぐんには、ちょっと驚き、イメージとはまた違う(個人の感想です)姿が窺い知れる逸話がございます。

 

陳羣

 

 

その陳羣ちんぐんの逸話とは、なんとびっくりするほど肥満体であったというもの!今回はこの陳羣ちんぐんの肥満ネタについて、出典から見ていきたいと思います。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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陳羣と劉備との出会い、そして別れ(割と早め)

 

 

まずは陳羣ちんぐんについてちょっとおさらいを。陳羣ちんぐんは豫州頴川郡許出身です。幼い頃から才覚を見出され、劉備が豫州にいた頃に別駕として召し出されました。因みに別駕とは刺史の巡察に随行する官、もしくは太守の副官のことを言います。

 

劉備を警戒する陳羣

 

 

この時に陳羣ちんぐんは呂布や袁術の危険性を劉備に訴えるも、劉備はこれを聞き入れず。劉備が呂布に追われた後、陳羣ちんぐんは父と共に徐州に避難しました。劉備は陳羣ちんぐんの言葉を聞き入れなかったことを後悔したといいます。

 

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曹操、曹丕との出会いと九品官人法制定

郭嘉の悪い点を指摘する陳羣も評価する曹操

 

その後、陳羣ちんぐん曹操そうそうにその才を見出され、仕えることになります。また郭嘉に対しては不品行を断行していたと言われていますが、曹操そうそうは郭嘉を罰することはせず、しかしその一方で陳羣ちんぐんの誠実さも評価していたと言います。そして曹操そうそう没後、有名な九品官人法の制定に関わることになりますが……この九品官人法、人材登用の制度であり、詳しい話はまたいずれ。

 

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曹丕のズッ友の一人となる(メンバーが濃い)

陳羣と曹丕

 

 

さて陳羣ちんぐんと言えば、曹丕のズッ友こと四友のメンバー出会ったことでも有名ですね。このズッ友フォーフレンズメンバーは、陳羣ちんぐん司馬懿、朱シャク、そして呉質の四名です。このメンバーで見ると曹丕のめっちゃお気に入りでそして性格に多少どころか多大な難があった呉質が有名かと思いますが、曹丕は陳羣ちんぐんに対して深く敬意を持って接し、顔回とまで称えたと言います。

 

 

呉質に肥満をからかわれて激怒する曹真

 

 

 

しかし何度見てもこの曹丕四友、キャラクターが濃いですね……この中の呉質(ご しつ)が朱シャクと曹真を瘦身と肥満体で笑いものにした話は有名ですが、実はこの話、陳羣ちんぐんにも他人事ではなかった!?

 

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曹真

 

 

意外や意外、陳羣はデブキャラだった?

陳羣

 

というのも、実は陳羣ちんぐんには「驚くほど肥満体であった」という話があるのです。聞いたことがある人はあるかもしれませんね、陳羣ちんぐん肥満体説。ですがその肥満体というのはかなりレベルが高く、「陳羣ちんぐんは肥満体で、どれくらい肥満体かと言うと馬に乗ると馬が潰れてしまうほどだった」というレベルの肥満体で、このため陳羣ちんぐんは常に馬車で移動していたと言います。これはびっくりですが、この肥満体説、どこから来たのかご存知でしょうか?

 

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陳羣が肥満体という話はどこから来たのか?

陳羣

 

 

この陳羣ちんぐんが肥満体である、という話が見られるのは「琱玉集」という書で読むことができます。琱玉集はは唐代に作られた私撰の類書の一種で、これには様々な逸話が載せられていて、中々面白い話もこちらで読むことができますよ。肥満こと肥人編だけでなく、美人、醜人、痩人など、本当に様々な逸話が載せられています。デジタルアーカイブがあるので、興味がある方はよろしければ見てみて下さいね。

 

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陳羣の肥満体話を詳しく見てみると……

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では陳羣ちんぐんの肥満説に付いて、書かれている内容を見てみましょう。本文には

 

陳羣ちんぐん字長文。 ~(中略)~ 為人甚肥、馬不勝、恒乗車上下。出「魏志」」とあります。文を要約すると、陳羣ちんぐんはとても太っていて、その重さには馬が負けるほどであり、恒に馬に乗り降りしていた……となります。この逸話を見ると、陳羣ちんぐんはそうとう肥満のようなのですが……ここで少し疑問が。

 

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陳羣は本当に肥満体だったのか?

魏志(魏書)_書類

 

分の末に「出 魏志」とあります。これは出典ですね、魏志、つまり三国志の魏書(魏志)からのもの……と思うのですが、魏書の陳羣ちんぐん伝にはこのような話は載せられていません。もっと言うと他の魏書の巻を見てみても、陳羣ちんぐんにこんな話は見つからないのです。ならば、魏志というのは私たちの知らない「魏志」である……とすると、この話の出処が分からなくなり、陳羣ちんぐん肥満体説の信憑性が薄れてしまいます。

 

呉質

 

……正直、陳羣ちんぐんが肥満体であったとするなら、それこそ呉質と曹真、朱シャクの話のようなものが残されていると思うのですよね。なので個人的にはこの陳羣ちんぐん肥満体説はちょっと眉唾……とは思うものの、もしかしたら今後この出典が見つかるかもしれませんので、今後も陳羣ちんぐんについては追いかけてみたいと思う筆者でした。

 

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ながら三国志

 

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

所で陳羣ちんぐんのイメージですが、筆者はスラリとしたイケメンのイメージがあります。たぶん「荀彧の娘婿」というフィルターがかかっていると自分でも思うのですが……まあ娘婿なので血のつながりはないでしょ、と言われるとそれまでなんですよね。しかしこの陳羣ちんぐん肥満説に裏付けが取れれば、今までの陳羣ちんぐんのイメージが一変する可能性もあります。

 

センさんのとぷんver2

 

 

皆さんもぜひ何か情報がありましたら、ご一報下さいませ。三国志の沼をもっと広げるために、よろしくお願いどぼーん。

 

 

参考:琱玉集 巻第14 / 書誌情報:出版者: 古典保存会: 出版年月日 : 昭和8年

 

魏書陳羣ちんぐん

 

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両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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