[ムンクの叫び]はなぜ耳を塞いでいるの?

2024年2月16日


おとぼけ

 

1893年、エドヴァルド・ムンクによって描かれた『叫び』は、世界中で広く知られる芸術作品の一つです。しかし、この作品に関しては、一見しただけでは分からない、衝撃的な事実が隠されています。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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描かれているのは叫びではなかった

 

この作品の中心に描かれている人物は、実は叫んでいるわけではありません。『叫び』のタイトルとは裏腹に、この人物は恐怖に怯えているのです。ムンク自身がこの人物であり、この作品は彼の内面的な恐怖を表現しています。

 

 

作品のモデルは「ミイラ」?

 

驚くべきは、この作品のモデルがペルーのミイラである可能性が指摘されていることです。1889年のパリ国際万博で展示されたこのミイラの特徴が、『叫び』に描かれている人物と共通しているためです。

 

 

ムンクの苦悩の背景

 

ムンクの人生は「死と病」に常に影を落とされていました。母親を5歳で、姉を14歳で亡くし、自身も健康問題に苦しんでいました。画家としての道を歩み始めたムンクにとって、絵を描くことが彼の苦悩と向き合う唯一の方法でした。

 

 

『叫び』の深い意味

 

ムンクは『叫び』において、自然界全体から発せられる絶望的な叫び声を表現しています。作品の中で叫んでいるのは人間ではなく、「自然」そのものなのです。ムンクが幻覚や幻聴に悩まされていたことも、作品に大きく影響を与えています。

 

 

『叫び』は連作の一部

 

さらに、『叫び』は『不安』や『絶望』などの作品と共に、ムンクが描いた連作の一部であることも、あまり知られていない事実の一つです。

 

 

まとめ:ムンクの『叫び』に隠された深遠なメッセージ

 

『叫び』は単なる芸術作品を超え、エドヴァルド・ムンクの内面的な苦悩と人生の哲学を反映しています。この作品を通して、ムンクが「魂を描く画家」として、自身の経験と感情を深く掘り下げていたことが理解できます。

 

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