非常時、焦りと不安の中で、あなたの目を引く一筋の光―それが緑色の非常口のサインです。でも、なぜ救いの道標は緑色なのでしょう? 火の海を前にして、その答えが気になったことはありませんか?
赤と緑、生命を守る補色の原理
その答えは、色彩の世界に隠されています。炎の赤と対照的な安全の象徴、緑。この二色は補色関係にあり、赤い炎の中でも緑色は最も目立つ色として選ばれました。日本の消防法でも定められたこの基準は、万全の安全を追求した結果なのです。
世界が認める、走る人のデザイン
さらに、その緑色の中で目を引くのが、あの「走る人」のシンボル。このデザインは、日本人デザイナーの手によって生み出され、国際標準化機構(ISO)でも採用された、世界に誇る日本のデザインです。海外に行った際も、このシンボルに出会えるかもしれませんね。
暗闇を照らす、日本発の夜光塗料
そして、東京の地下鉄をはじめとする非常口の誘導表示に使われているのが、世界をリードする日本の夜光塗料技術。放射性物質を一切含まないこの革新的な塗料は、国際的にも高く評価され、アメリカのペンタゴンでも使用されています。暗闇の中でも道を照らし、安全へと導くこの技術は、まさに日本の誇りと言えるでしょう。
まとめ:非常口の緑が語る安全への道
非常口の緑色は、単なる色選び以上の深い意味がありました。赤い炎の中でも目立つ緑色のサイン、そして世界標準のデザイン、夜を照らす夜光塗料。これら全てが、私たちの安全と命を守るために存在します。次に非常口のサインを見かけたら、その背後にある技術と工夫を思い出してみてください。
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