広告

[度が過ぎる潔癖社会]子どもが触ったサンドイッチを買い取り要求

2024年3月9日


テレビを視聴するkawauso編集長

 

最近、日本社会は極端なまでに潔癖になっているように感じます。特にコロナ禍以降、その傾向が一層強まったようです。この傾向が強く感じられたのは、実業家でSDN48のメンバーでもある光上せあらさんがブログで綴った、病院内カフェでのサンドイッチ買い取り騒動でした。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



子どもがサンドイッチに触ってしまう

東京大学 kawausoさん

 

光上さんは2024年3月5日に公開したブログで、3歳の娘を連れて病院に行った際、待ち時間に娘が退屈して暴れ始めたと説明。そこで待ち時間をつぶし、娘さんを満腹にするために、カフェで飲み物や食べ物を注文します。しかし、光上さんが注文している隙に、娘さんがサンドイッチに触ってしまいました。事前に触らないように注意していたが、娘がそれを守らずに触ってしまったのだそうです。

 

 

サンドイッチを買い取るよう要求される

曹操のメルヘンな家

 

光上さんは、娘さんが触ったサンドイッチを元の場所に戻したが、その後、店側からサンドイッチ4個全てを買い取るよう求められます。光上さんは自ら言い出せず、店からの要求に従い全て買い取りました。この出来事に対し、光上さんは責任を感じ、普段から子どもが物に触れることが日常茶飯事であり、それが自分の価値観にも影響を与えて、娘のした事に対して鈍感になっている自身を「バグってしまった」と表現しました。

 

 

社会の価値観に疑問

内容に納得がいかないkawauso様

 

しかし、光上さんがアップしたサンドイッチの画像を見ると、1つは形が崩れていますが、残り3個は崩れておらず、しかもラップに包まれていました。子どもが直接触れたわけではないのに、全買い取りは過剰ではないかと感じます。子どもが親の指示に逆らうのは珍しいことではなく、叱られる中で社会のルールを学ぶのは普通でしょう。いつから子どもが店の商品に触れるだけで全買い取りという非寛容な社会になったのか筆者は疑問に思います。

 

 

子育てを支援する社会へ

子供時代の桃園三兄弟

 

子育て中の母親は大変です。子供がいたずらをするたびに心が休まる暇がありません。その上、社会が非協力的であれば、子育てをする意欲が失われるでしょう。それは結果として少子化を加速する招くことに繋がります。今回のカフェの対応については、もちろん、カフェ側にも、やむを得ない事情はあるのでしょうが、もっと柔軟な対応ができなかったのかと思います。

 

 

働く母親を支援する社会を

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

光上さんは自らを責め、カフェに対しても謝罪の意を示しました。ですので、これは無関係な第三者の私見ですが、カフェが同情的な対応をしていれば、光上さんは自責の念や娘への叱責を和らげることができたかもしれません。光上さんのような働く母親が、子育てと仕事の両立を図る中で、社会がより理解ある支援を提供することが重要で、柔軟な対応や同情的な姿勢が、子育てのストレスを軽減し、母親が自信を持って社会に参加できるようになります。子育て支援の一環として、店舗側も親子が安心して利用できる環境を提供することが求められるのではないでしょうか?

 

 

まとめ

東京スカイツリー、kawausoさん

 

今回の事件は、潔癖すぎる社会の一例として捉えられると思います。子どもが自然に成長する中で、小さな過ちやミスは避けられないものです。それに対して過度な反応や非寛容な態度は、母親の子育てにおけるストレスを増大させるだけでなく、社会全体の健全な発展にもマイナスの影響を与えかねません。結果として、より包括的で理解ある社会を築くためには、個々の対応だけでなく社会全体の考え方や文化の見直しが必要とされるでしょう。

 

▼こちらもどうぞ

恐竜の色、実は適当?古代の巨大生物の[真実に迫る]

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-外部配信