バイデン大統領は4月24日、ウクライナへの数百億ドルの支援を含む法案に署名しました。そしてロシアの攻勢に対して劣勢の状態にあるウクライナを早急に支援すべく、数時間の間に兵器をウクライナに輸送するそうです。軍需物資の枯渇でウクライナは年内にロシアに降伏するという最悪のシナリオは、ひとまず回避されそうです。
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支援第1弾は10億ドル相当の兵器
バイデン大統領は「米国のパートナー国が自国の主権を脅かす脅威から祖国を守れるよう重要な支援をする」と声明を発し、すでに第1弾としてウクライナへの10億ドルの兵器供給を承認しています。内訳は軍事車両や対空ミサイル、対戦車ミサイルや、高機動ロケット砲システム向けの追加弾薬155ミリ砲弾等、戦場でただちに使用できる兵器が含まれているようです。これらはロシア空軍を迎撃するために重要であり制空権を失ったウクライナが喉から手が出る程欲しい武器です。最終的にウクライナへの支援総額は610億ドル(9兆4000憶円)にも上り、一部は有償とはいえロシアの侵攻に苦しむウクライナを力づける支援になりそうです。
トランプ叩きも忘れず
バイデン大統領は、加えて、トランプ前大統領のスローガンである「MAGA(Make America Great Again、米国を再び偉大に)」を使い、ウクライナ支援に反対したのはトランプ氏に忠誠を誓うMAGA共和党員だとしてトランプ氏を非難しました。大統領選が絡んでいるのは余計ですが、ウクライナ戦争の非は100%ロシアにあり、バイデン大統領の迅速なウクライナ軍事支援の再開は評価できると言えます。
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