ロシア軍がウクライナ北東部のハリコフ州に隣接する自領ベルゴロド州に兵力を集中させている事について、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は5月30日、ロシアは兵力を増強させているが、現在の規模では大規模な攻勢を掛けるには不十分との見解を示しました。
ロシア軍はハリコフ州の2つの主要攻撃ラインの兵力を増強
ウクライナのシルスキー総司令官は、ロシア軍はハリコフ北部の2つの主要攻撃ラインの兵力を増強するために部隊を派遣していると指摘。これには2つの小さな村の中間地点に位置するストリレチャ・リプシ地域と市街戦が続いている国境の町ボルチャンスクの付近が含まれるとの事です。
ロシア軍の前進は見られない
参謀本部の発表によると、ウクライナ軍はハリコフ北部地域の防衛線を強化、5月30日にはストリレチャ村付近でロシア軍の攻撃を1度撃退したと発表しました。国家警備隊の報道官によればロシア軍は前日からハリコフ州で前進していないと述べています。シルスキー司令官は、欧州諸国の軍事支援でウクライナの弾薬備蓄が始まり、ロシア軍の攻撃力が低下していると指摘しています。
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