イスラエルのネタニヤフ首相が戦時内閣を解散した事を政府当局者が明らかにしました。ネタニヤフ首相は、先頃、戦時内閣から離脱した中道派のガンツ前国防相を外し、右派の閣僚中心で再組閣する構えで、ガザの停戦は困難になる状況です。
右派に引きずられるネタニヤフ政権
イスラエル戦時内閣は6人で構成されていましたが、ネタニヤフ首相はこれを解散し、戦時内閣にいたガラント国防相やデルメル戦略問題担当相を含む小数の閣僚とパレスチナ自治区ガザの安全保障について協議していく様子です。ネタニヤフ政権は右派主体の連立政権であり、極右の民族主義者、スモトリッチ財務相やベングビール国家安全保障相等から、アメリカの和平案に乗れば政権を離脱すると脅しを掛けられていました。
パレスチナ問題は長期化か?
今回の戦時内閣解散で、中道派のガンツ前国防相を切った事で、ネタニヤフ首相は極右閣僚の掲げるイスラエル人人質の全員救出とハマスの壊滅に大きく舵を切りました。ガラント国防相は中道ではありますが、ガンツ前国防相が離脱した事で、その意見は通らなくなる可能性が高く、アメリカが提唱するハマスとの停戦合意は暗礁に乗り上げる可能性があります。
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