スイスチューリッヒ工科大学の軍事経済学者マルクス・コイフ博士はロシアの戦力消尽時期について時期に幅はあるものの2025年末から2027年の半ばに起きると予測しました。これはウクライナ戦争の長期化により、ロシア軍の兵器の生産が追い付かなくなり一方で、ウクライナを支援する諸国の兵器生産速度が上昇する結果だとされています。
今年度末から来年の初めにかけ力の均衡が変わる
コイフ博士は、オランダの軍事情報ウェブサイトのデータを根拠にロシア軍がこれまで戦車3000台、戦車を含む装備1万6000台以上を失ったと算出、損失に対し見合うだけの生産力をロシアが持っていない事を示唆しました。
プーチン大統領はヒトラーの轍を踏む
またコイフ博士はプーチン大統領はヒトラーと同じ問題を抱えているとします。その理由はロシアは戦力を減らしているのにもかかわらず戦線は拡大していない一方で、ウクライナを支援する西側諸国は兵器を生産し続けている。これにより、今年末から来年初めには軍事力のバランスが劇的に崩れるとしています。
北朝鮮の支援は限定的
コイフ博士は、最近ロシアと同盟を結んだ北朝鮮については、ロシアに弾薬を供給しているが戦勢を決定付けるほどの規模ではない。また、イランが送ったドローンも80%が撃墜されたと述べ、数少ないロシアの友好国の支援も消耗する戦力を回復させるほどではないとしています。
ウクライナ戦争は世界対ロシア
ロシアの兵力と兵器の生産能力はウクライナとは比較になりません。しかし国際社会はウクライナに軍需物資を含む支援を継続する事で、ロシアの兵器生産能力を上回り、戦力においてロシアを凌駕する事が出来ます。重要なのは侵略国であるロシアを批判しウクライナを支援し続ける事なのです。
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