イギリス国防省は7月24日、ウクライナ軍が今月上旬にロシア南部ボロネジ州で行った無人機攻撃でロシア軍の貯蔵施設に保管されていた兵器や砲弾がほぼ全て破壊されたと発表しました。
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人工衛星で甚大な被害を確認
イギリス国防省は衛星写真の公開情報から7月7日に南部ボロネジのロシア占領地でおこなわれたウクライナ軍無人機の攻撃による被害を分析。攻撃対象となった約9平方キロメートルの大規模な武器貯蔵施設がほぼ全壊している事を確認しました。この貯蔵施設には、地対地兵器や小火器が保管されていたと考えられています。ロシアは占領地に多くの武器弾薬貯蔵施設を持っていて、南部ボロネジの武器貯蔵施設だけの損害では、ロシア軍への影響は限定的とみられます。ただ、武器貯蔵施設を叩く事は、遠くロシア本国から武器・弾薬を運び込むコストを高めるので、継続して繰り返す必要があります。
ロシア軍攻勢に息切れか?
また、アメリカのシンクタンク戦争研究所の発表では、ロシア軍は24日の夜明けに合わせて東部ドネツク州ドネツク西方で大規模な攻勢を展開、戦車11両と装甲車45台を投入しましたが、ウクライナ軍によって撃退されたとしています。ウクライナ国境警備隊ピブネンコ司令官はウクライナメディアに対し、ロシアの大規模攻勢は、後一ヶ月半で終了すると述べていましたが、ロシアの戦車、大砲、装甲車両の不足が、ウクライナ側の目線から見ても、かなり深刻だと捉えられているのかも知れません。
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