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イタリア海軍の空母、日本に初寄港 インド太平洋地域への[関与強化]

2024年8月24日


軍艦(明治時代)

 

8月22日、イタリア海軍の空母「カブール」が初めて日本を訪れ、神奈川県の海上自衛隊横須賀基地に寄港しました。今年は、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、等、欧州諸国の軍艦や戦闘機が相次いで日本に訪れていますが、皆さんはその理由をご存知でしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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インド太平洋の平和的安定を求めて

世界史07b 中国の国旗b

 

イタリア軍のホームグラウンドは地中海であり、日本が面している太平洋とは一見、無関係に見えます。しかし、21世紀の世界では物流が地球規模で展開していて、特に中東の石油はインド太平洋を通過して世界中に供給されている事情があります。そのインド太平洋地域で現在、問題を起こしているのが太平洋進出を目論む中国海軍です。中国は表面的には資本主義を採用しつつも、国内は一党独裁の社会主義であり、国内の外国企業に対しては、どんな法律に違反したかも明かさないまま、営業停止や国外退去を命じる等、法治主義が不透明な国です。またウクライナを侵略中のロシアプーチン政権とも親和性が高いなど、インド太平洋地域を中国海軍が握った場合、世界のエネルギーや食糧問題について、重大な影響を及ぼすリスクがあるのです。

 

 

横須賀基地で歓迎行事

富士山とkawauso様

 

横須賀基地では、空母カブール寄港を記念し歓迎行事が行われ、海上自衛隊の沢田俊彦第1護衛隊群司令は、イタリア海軍がインド太平洋地域に関与を強めた事で、地域の平和と安定、さらには国際秩序の維持に直接繋がると述べました。これに対し、イタリア海軍、ジャンカルロ・チャッピーナ艦隊航空部隊司令官も日本とイタリアは、自由と民主主義という共通の価値観に基づいていると述べ、海上自衛隊との共同訓練が楽しみだと述べています。

 

 

カブールとはどんな空母?

軍艦(明治時代)

 

イタリア海軍の空母カブールは、全長244メートルで12機のヘリコプターと8機の攻撃機を搭載できる能力を持っています。今年の6月にイタリアを出港後、オーストラリアでの大規模演習に参加していました。今回の横須賀寄港は、イタリア海軍の空母が日本を訪れる史上初めての機会です。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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