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キングダム820話ネタバレ「本物の戦場」
騰が寧姫を連れてきたのは、本物の戦場でした。そこでは、秦と韓の兵士が等しく傷つき、死の恐怖に怯え、傷の痛みに呻いていました。内臓が飛び出した兵士や馬に頭を砕かれた兵士、蠅と蛆がたかる死体。そのおぞましさを初めてみた寧姫は涙を浮かべつつ嘔吐しそうになります。騰は語ります。戦場に誉れの光は届かない。国の為、家族の為に兵士が奮い立つのは最初だけで、戦場で待つのは血を流し死の恐怖と痛みに耐える地獄だけ、さらに韓の兵士はここで地獄の苦しみを受けた後で、今度は家族が略奪と虐殺の恐怖に曝される。だから、惨たらしい戦を止めて新鄭を救いたいと騰は言います。
寧姫の覚悟
本当の戦場の恐ろしさをその目で見ても寧姫は王室の一員として、この光景から目を背けるわけにはいかないと地獄の光景を目に焼き付けました。今回の戦いを決定したのは、父である韓王であり、寧姫はその娘です。この地獄の責任は正に自分達にあると考えたのでしょう。
騰の思い
騰は気丈に戦場に踏みとどまる寧姫を見て、やはり寧姫でなければ新鄭を無血開城出来ないと確信します。軟弱な韓の王室の中で、或いは秦との戦いで興奮しきっている韓の朝廷の中で、本当に韓の人民の事を考えているのは寧姫だけだと感じたのです。
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