世界で一番人間を殺している生物は何か?ビル・ゲイツ氏が自身のブログで、ヒトを最も死に至らしめる動物のリスト「World’s Deadliest Animals」を2014年4月に公開しました。この統計は話題になり、2016年にビジネス・インサイダー誌、2019年に英サン紙が多少の数字の更新を加えてリストを再発表しています。今回は、そのデータから世界で一番人を殺している生物、ワースト4を紹介します。
出典:人間にとって危険な動物ランキング、1位による年間犠牲者は75万人
4位イヌ
人間を死に至らしめる危険な生物の4位は人類最古の友、犬です。もっとも犬に食い殺されるというケースは稀で、多いのは狂犬病ウイルスに感染した犬に噛まれて狂犬病を発症して死んでしまうケースで年間の犠牲者は3万5000人に上ります。日本では、飼い犬の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられていますが、海外ではワクチン接種義務がない国もあり、旅行の際には注意が必要です。
3位ヘビ
ヘビに咬まれる人は世界中で270万人、その中で死ぬ人間の数は年間10万人で障害や傷が残る人が40万人もいます。ヘビの毒については血清が有効ですが犠牲者の多くが発展途上国に住んでいて治療が受けられず、痛ましい事に犠牲者は野原で遊び回る子供がほとんどです。また血清があっても医療保険などがない国では、血清は1本で5万円以上もするので、貧しい人々には買えず、治療を受けられないまま死ぬケースもあります。
2位ヒト
人間を殺すのは人間という笑えない冗談のようですが、事実、戦争のような惨事を含めると人間が一番人間を殺すと言っても間違いではありません。世界規模でみると年間46万人が同じ人間により殺されています。また統計では見ず知らずの人に殺される確率よりも、顔見知りに殺される確率が高いという結果が出ています。つまり人は愛憎により同じ人を殺してしまう哀しい生き物なのです。
1位 蚊
害虫である蚊は、和歌や川柳に読まれるほどに身近ですが、人を死に至らしめる多くの病原菌を保有しています。世界保健機関のマラリアレポートによると、世界で年間40万5000人がマラリアによって死亡しています。マラリア以外にも、デング熱、黄熱病、脳炎など蚊が媒介する病原菌は多く、人類の宿敵だと言えます。
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