NHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公徳川家康。74歳まで長寿し天下を獲った家康には、大勢の家臣がいましたが、その家臣に悩まされる事も多かったようです。しかし、それでも家康は家臣のつまらない意見でも辛抱強く聴いていました。それはどうしてなのでしょうか?
つまらない意見でもちゃんと聞いた家康
家康は戦国時代としては、かなり長寿しました。年齢を経ると部下にも若い者が増えて、取るに足らない意見を出す事もあります。しかし、家康はそれがどんなに取るに足らない意見でも途中で遮る事なく、穏やかに最後まで聞いていたそうです。
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人の意見を遮れば人は本心を言わなくなる
家康がつまらない意見でも耳を傾けた理由、それは、人の意見を途中で遮ると、その人間は二度と意見しなくなると知っていたからです。家康から見ると未熟に見える若い家臣にだってプライドがあり、つまらない意見でも家臣なりに考えた真剣なモノです。それを「分かり切っているから」と遮れば、家臣は屈辱を感じ、二度と本心を言わなくなるでしょう。
上司たるものは己を抑えるべし
人間は哀しい事に年齢を重ねると若い人がバカに見えてくるものです。ただでさえその傾向があるのに、なまじ仕事が出来て社会的に高い地位を得れば、なおの事、若い部下の言う事は、取るに足らない意見に聞こえ、ついつい話を遮ったり、「君、それはそうじゃない」と上から目線で訂正したくなるものです。しかし、これこそが部下からの信頼を失い組織をダメにする上司の驕りなのです。家康は天下人となっても自制心を忘れず、ハダカの王様にならないようにしていたのですね。
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