献血といえば、手軽にできるボランティアとして有名です。でも、看護師さんが注射針を刺す時、かなり緊張しながら刺しているイメージがありませんか?じつは献血で極まれにですが健康被害を起こす事もあるのです。
この記事の目次
献血に由来する健康被害
献血は簡単そうに見えても医療行為です。極まれにですが、献血後に下記のような健康被害が出る事があります。
・血管迷走神経反応(VVR)
採血開始から5分以内に発生する事が多く、軽傷では気分不良、顔面蒼白、冷汗、悪心、嘔吐の症状が出ます。稀に重症化すると、5秒以上の意識喪失、痙攣、尿失禁が起き、意識低下による転倒や外傷を引き起こしたり血圧低下、徐脈、呼吸数低下も見られる事があります。
・神経損傷
電気が走るような痛みが生じ、皮神経損傷の場合は2~4週間で症状は軽快するが、稀に2カ月程度かかる事もあります。
・クエン酸反応
成分採血時に相当量のクエン酸を使用した場合に発生。口唇周囲や指先のしびれ感で始まり、手指筋の攣縮や痙攣などの症状が出る、まれに意識喪失に至る事もあります。
・反射性交感神経萎縮症(RSD)
採血後、四肢の先端部分の交感神経系の過剰反応により、持続的な疼痛と血管運動異常、皮膚・筋肉・骨などが委縮する難治性の疼痛症候群。一般には、受傷後やや日数が経って外科的に治癒が見込まれる時期頃から疼痛が出現することが多く、まれに採血等の穿刺行為のような小さな外傷でも生じることもあります。
献血は素晴らしいけど体調は万全に
血液は今の所、献血により賄うしか方法がありません。だから献血を通して人助けをしようとする人たちの志は素晴らしいと思います。ただ、献血は医療行為であり、極まれではありますが健康被害が起きる恐れもあるので具合が悪い時には遠慮しましょう。それが万が一の健康被害を避ける事にも繋がります。
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