組織内に埋もれているイノベーションを生み出す手段として盛んに用いられているブレインストーミング。しかし、実際にやってみると部下は沈黙して重苦しい空気が流れ、時間の無駄になるとお嘆きの中間管理職のあなた!是非、この記事の一読をお勧めします。
ブレインストーミングが盛り上がらない理由
ブレインストーミングが盛り上がらない理由は、あなたの部下が無能というわけでも無気力というわけでも、シャイだからでもありません。そもそもブレインストーミングが成功するには、幾つかの要素が必要だからです。以下で、ブレインストーミングに必要な必須要素を解説しましょう。
人数は6名前後
ブレインストーミングの参加人数は6名前後にしましょう。それ以上の人数を揃えても、各人に十分な発言の時間が確保できず会議が尻切れトンボで終わってしまいます。参加者に充分に自分の意見を出し切ったと思わせるには6名前後が頃合いです。
参加者の親睦を図る
日本人は他人にどう思われるか?を異様に気にする民族です。そのため、よく知らない相手の前では警戒心から無難な事しか言いません。そのため、いきなりブレインストーミングを実施しても成果は上がらないのです。これを回避するには、ピックアップしたメンバーで飲みに行ったり、共通の仕事を任せるなどして会話の場面を増やし、気心が知れた状態を生み出す必要があります。
参加者の意見を遮らない
ブレインストーミングの目的は、これまでの常識にとらわれない独創的なアイデアを出してもらう事です。しかし、真面目な中間管理職の方の中には、「そんなアイデアは通用しない」とか「考えが甘すぎる」と発言者の意見を制止したり、内容を変えるように注意する人もいます。常識にとらわれない独創的なアイデアを常識で批判されては、参加者は口をつぐむか、あなたに気に入られるような平凡なアイデアしか出さないでしょう。たとえ不愉快になっても、ブレインストーミングの場は傾聴の場だととらえて気分よく発言してもらえるように場を誘導する事に徹しましょう。
あなたの権力をちらつかせない
ブレインストーミングの参加者の中には、今の会社をこうしたい、こう変えたいと考えている人は少なからずいます。しかし、発言した事で人事査定で不利な評価を受けたり、自分の仕事が増えるような事は避けたいとも考えています。そのため、管理職であるあなたは、最初にブレインストーミングでの発言により、人事査定で不利な扱いを受けたり、仕事を増やすような事はない。と最初に宣言しないといけません。
もちろん、言いっ放しではなく約束は守らないといけません。約束を破るような事をすれば、今後のブレインストーミングは退屈な沈黙の時間になる事を避けられないでしょう。
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