人間関係は付き合いが長く、関係が深い方が精神的な満足感も深いと思われがちで、逆にうわべだけの付き合いは空しいだけと受け止められがちです。しかし、心理学の研究によると人間関係の深さと精神的な満足感は比例しない事が分っています。
ブリティッシュ・コロンビア大学の実験
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のギリアン・サンドストロムは、人間関係の深さと精神的な満足感が比例するのかを調査するために、200名を超える大学生に講義の前と後にどれくらいクラスの人とおしゃべりするかを記録しておくように伝えました。
その実験では、どんなに短い挨拶でもおしゃべりしたと言う事でカウントしても構わないとし、一方で「どれくらいしあわせを感じるのか?」の記録もつけてもらいます。その結果、講義の前後に少しクラスメイトとおしゃべりするだけでも、おしゃべりした日には幸福感が高まる事が分かったそうです。
うわべだけの付き合いでも幸福感は得られる
実験から分かるのは、毎日おしゃべりし親しく付き合うような強い絆がなくても、うわべだけの付き合いでも私たちの幸福感は十分に高まる事が分かりました。人間関係が薄いと幸福感もあまり得られないという事ではないのです。
人間関係は浅くて十分
私たちは友達が少ない事が不幸な事だと思い込まされ、周囲によく見られようと相手が望む自分を演じて、逆に疲れたりしますが、そんな事をするくらいなら友達なんか作らずに、コンビニや近所を歩いている人に、こんにちはと話しかける程度でも満足感を得る事は出来ます。自分が話しかけたい時だけ、短く話しかけ、そうでない時はしない。こんな風に人間関係を割り切る方が、相手も自分自身も楽しく生きられるのではないでしょうか?
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