保険の中で一番多いのがガン保険でしょう。実際、日本人の2人に1人はガンで死ぬと言われています。しかし、不思議じゃないですか?病気は数えきれないほどあるのに、なんでトップの死因に君臨し続けているのでしょうか?ここには医学的な理由があったのです。
毎日のように誕生するガン細胞
人間の体は37兆個の細胞で出来ていて、毎日8000億個の細胞が誕生し、およそ5年で全ての細胞が入れ替わると言われています。つまり5年前のあなたと現在のあなたは、生物としてみると別の生き物なのです。それはさておき、細胞は細胞分裂によって増殖しますが、時々エラーを起こす時があります。このエラー細胞がガンで、毎日5000個ほど誕生しています。
若い頃は免疫でガンを殺している
37兆個の細胞から見れば5000個は僅かですが、このガン細胞は決して自然消滅せずに増殖して周囲の細胞に影響を及ぼします。それでも人間が健康で生きていられるのは、体内の免疫細胞が、ガン細胞を攻撃して一定数以上にならないようにしているからです。
加齢や体調不良でガンが進行する
しかし、免疫細胞も無敵ではありません。体調不良が続いたり、加齢により体力が落ちると免疫細胞も弱り、ガン細胞を殺し続ける事が出来なくなります。こうしてガン細胞は増え続け、人間は寿命を迎える事になるのです。つまり平均寿命が長い日本人の2人に1人がガンで死ぬのは、年老いて免疫力が低下したからという生物の宿命なんですね。もし、今後も日本人の寿命が伸び続けるなら、ガンによる死亡も、さらに増えていくでしょうね。