ウクライナ戦争はロシアの一方的な侵略だという事は世界の常識です。ところが、日本には、この期に及んで戦争に正義も悪もないと価値判断を放り投げ、ウクライナに抗戦を止めさせようとする人が大勢います。日本維新の会の鈴木宗男参院議員もそんな1人です。
ゼレンスキー大統領を非難する宗男氏
鈴木宗男氏は自身のブログで、殺し合いをやめさせるのが政治ではないか、武器を送ったら犠牲者が出るだけだ。その武器、おまけに戦闘機までくれというゼレンスキー大統領は間違っている。と強い調子でゼレンスキーを批判しました。
G7にプーチン大統領を呼べという宗男氏
さらに鈴木宗男氏は、戦争が始まったら誰かが仲裁に入って早期に終わらせるしかない。G7というなら、そこにプーチンもゼレンスキーも呼んで、我々が立会人、保証人になるから、両方の言い分を聞くから銃を置けと呼び掛けるべきだ、ゼレンスキーだけ呼んでどうする?と今度はG7の首脳を批判する有様でした。
ウクライナが譲歩する必要は微塵もない
鈴木宗男氏はロシア通と呼ばれていますが、実際はプーチン大統領の代理人でしかありません。宗男氏はロシアの言い分を聴けと言っていますが、何をバカな事を言っているのでしょうか?今回の戦争はロシアの一方的な侵略でありウクライナに非はありません。戦場はウクライナ国内でありロシアが戦場になっているわけでもない。ウクライナがロシアに譲歩する部分など微塵もなく、ロシアがウクライナから完全撤退する条件以外に停戦の余地はありません。当たり前の事です。
強盗殺人犯を示談のテーブルにつける必要はない
プーチン大統領の言い分も聞けという宗男氏は、譬えるなら、人家に侵入して家族を殺し金品を盗んだ強盗殺人犯を示談のテーブルにつかせ、奪った金品を幾らか与えて穏便に帰せというようなトンチキなものです。強盗殺人犯は示談のテーブルにつく権利はありません。逮捕され然るべき刑罰を受けるのが当然です。国際刑事裁判所はプーチン大統領に逮捕状を出しています。プーチンには戦争犯罪者の容疑が掛かっているのです。そんな相手とG7で何を話し合えというのでしょうか?
女子供を殺しているのはロシア軍
さらに鈴木宗男氏は、ウクライナに武器を供与したら戦争が長引く、女、子ども、お年寄り、たったひとつの命です。何故命を守る事を考えないのか?と書いていますが、常識を疑います。ウクライナを侵略し、ウクライナの女、子ども、お年寄りを無差別に殺しているのはロシア軍です。ゼレンスキー大統領とウクライナ軍は自国民を殺すロシア軍をウクライナから追い出す為にG7の軍事支援を求めているのです。
そんなにウクライナの女、子ども、お年寄りの命を心配するなら、宗男氏は、それこそロシア通のパイプを活かし、プーチン大統領にウクライナからの即時全面撤退を求めるべきでしょう。それが実現すれば戦争は終わり、ウクライナ国民は救われるからです。
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