少し前のドラマやコントでは、雪山で遭難し眠りそうになった人間を無理矢理に叩いて起こすシーンがよく出てきました。その影響で現在でも雪山で寝ると体温を奪われて死ぬと思っている人が多いようですが、それは誤りなのです。
雪山で眠ったら死ぬメカニズム
では、そもそも、どうして雪山で遭難した時に眠ると死ぬのでしょうか?これは人間は眠ると体内の熱が外に放出されて体温が低下し凍死のリスクが高くなるからです。雪山じゃなくても軽装で扇風機に当たりながら寝ていて、寒くなって起きた経験がある人は多いでしょう。これと理屈は同じです。
完全装備していれば眠っても安全
逆に言えば、体温を奪われないような装備をしていれば、遭難した時に眠っても大丈夫です。まず、遮蔽物がある小屋や洞窟を確保し、衣服が濡れていれば脱いで乾燥した衣服と着替えます。そして寝袋などにくるまって体温が逃げない工夫が出来れば眠っても死ぬことはありません。眠っている時には人間は起きている時よりも体力をセーブできるので、むしろ眠っておいた方が生還できる確率が高くなるのです。
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