マイナンバーカードと健康保険証を一体化する作業で現場での入力ミスが7300件見つかり同姓同名など他人との情報とひも付けてしまうケース、さらに公金受け取り口座との情報紐づけにおいても別人の口座が登録されるケースが約13万件も見つかったマイナカード。その騒動の責任者である河野デジタル相が、NHKの番組で「マイナカードの名前が悪いので次の更新でマイナカードの名前をやめた方がいいのではないか?」と発言し非難が高まっています。
7月2日の日曜討論で発言
問題発言があったのは、7月2日に河野大臣が出演したNHKの「日曜討論」です。番組の中で日本総合研究所の岩崎薫里上席主任研究員らがマイナカードの普及には国民の理解が不可欠と違憲したところ、河野大臣は「マイナンバー制度とマイナンバーカードが世の中で混乱している。次の更新でマイナンバーカードという名前をやめたほうがいいのではないか?」と発言したのです。
論点すり替え、そんな問題じゃない
突然の河野大臣の発言に出演者も驚いたそうですが、それよりもビックリしたのは視聴者です。今回の問題は、マイナンバーカードの名前ではなく個人情報もきちんと守られない状態で制度を開始した点です。しかも、マイナンバーカードの個人情報漏洩リスクについては、当初から全国の病院からリスクを背負えないと反対の声がありました。それを押し切って開始したのがマイナカードと健康保険証の紐付けだったのです。名前が悪いのではなく自公政権の職務怠慢でしょう。
2026年にデザイン変更するのを見越して
サービス開始から問題続発で非難囂々のマイナンバーカードですが、岸田総理は2026年にさらに情報管理を厳しくした(大笑)新マイナンバーカードを更新という形で登場させるようです。河野デジタル大臣の名称変更も、この2026年を念頭に置いての発言と考えられます。しかし、何度も言うようですが、現在のマイナンバーカードの問題が解決しない内に、次のマイナンバーカードの話をされても、その他人事の態度に国民の怒りは高まるばかりでしょう。
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