とんでも訴訟の宝庫、訴訟大国アメリカでまたスゴイ判決が出ました。マクドナルドのチキンナゲットで7歳の幼児が第二度火傷を負ったとして家族がマクドナルド側に損害賠償を求めた裁判で、フロリダ州ブロワード郡の陪審はマクドナルド側に対し総額80万ドル(日本円で1億1千万円)の損害賠償を支払うよう命じたのです。
熱々のナゲットを出し火傷させた疑い
問題とされたのはフロリダ州タマラックにあるフランチャイズ店のドライブスルーで販売されたナゲットです。陪審は5月の時点でマクドナルドと同フランチャイズの責任を認め、熱いチキンナゲットでやけどする可能性についての適切な注意や扱い方に関する指示を怠ったと認定していました。
信じられない判決内容
陪審は19日の判決で、原告側が被った苦痛や傷跡、精神的苦痛、さらには不自由になって生活が楽しめなくなった代償として総額80万ドルの支払いを命じました。80万ドルのうちの40万ドルは過去に負ったケガなどの損害賠償、40万ドルは将来的なダメージに対する賠償だそうです。
第二度やけどの治療で80万ドル?
原告の子供の火傷は、二度やけどで3~4週間の治療が必要で場合によっては手術も必要だそうです。しかし、写真を見る限り火傷を受けたという少女は元気そうで、とても80万ドルの賠償金を受けるような大怪我には見えません。
判決は企業への懲罰の場合も
日本人から見ると、なんとトンデモナイ訴訟大国だと思うアメリカですが、必ずしもそうとばかりは限らないようです。というのもアメリカの陪審は大企業に対する懲罰の意味合いもあり、裁判で大企業がいい加減な態度を取ると陪審員が結託して高額の賠償金をかけて懲らしめる事があるのだとか…今回のチキンナゲット訴訟がそうかは不明ですが、陪審員の感情の地雷をマクドナルドとフランチャイズ店は踏んだのかも知れません。
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