ロシアのプーチン大統領は、サンクトペテルブルクの国際会議においてアフリカ諸国の首脳を前にロシア産農作物の無償提供を申し出ました。しかし、それに対しAU(アフリカ連合)の議長国、コモロのアザリ大統領はロシアに対し戦争の平和的解決を見出すよう求め、プーチン大統領を牽制しました。
ウクライナに代わりロシアの穀物を無償で提供しよう
ロシアのプーチン大統領は、ロシア産穀物をマリやソマリアなどアフリカ6カ国に対してウクライナの代わりに無償提供できると持ち掛けロシアへの支持を求めました。しかし、これに対し、アフリカ連合の議長国コモロのアザリ大統領は「ロシアとウクライナの危機が続けば、ロシアとアフリカの将来的な協力関係も損なわれる事になる」と述べ、ロシアに対し平和的な解決を早急に見出すよう求めました。
食料で顔を叩くような甘言には乗らない
アフリカ諸国は人口爆発の影響もあり、食糧を輸入や援助に頼る国も多くあります。その中で、ロシアの攻撃によりウクライナからの穀物が入らなくなり食料価格が高騰、本当ならプーチン大統領の支援に飛びつきたい所でしょう。しかし、たとえ、ロシアの穀物が無償で貰えても、ウクライナへの侵略をやめないプーチン大統領の援助ならいらないと突き放したのです。アフリカ諸国の矜持を見せつけた、立派な態度だと言えるのではないでしょうか?
▼こちらもどうぞ
ロシアの攻撃によりウクライナ港湾都市で穀物6万トンが[被害]を受ける