北海道の東部、標茶町を含む地域で、過去4年間にわたり60頭以上の牛を襲撃したとされる羆「OSO18」が、地元のハンターによって駆除されたことが判明しました。
7月に行われた駆除で、DNA鑑定によってOSO18と確認
関係者によると、2023年7月30日に北海道釧路町で行われた熊の駆除作業において、駆除された熊のDNA鑑定結果から、悪名高い牛殺しの羆である「OSO18」であることが確認されました。OSO18は2019年から標茶町や厚岸町などで、少なくとも66頭の牛を襲撃したとされており、その獰猛な行動に対して警戒心が強く、捕獲が困難であったとのことです。ハンターは当初、この熊がOSO18であるとは知らなかったようです。
人間への被害は免れたものの、地域の不安が広がる
今回駆除されたOSO18は、放牧中の酪農牛に対してのみ攻撃を行っており、人間への被害はありませんでした。しかし、この被害が続けば、いずれ人間への攻撃が起こる可能性もあるため、標茶町や厚岸町などの住民たちは不安を抱えていました。羆も生存のために行動していた面はあるでしょうが、それでも放牧中の酪農牛に害を及ぼす野生動物を放置するわけにはいかず、人々の生活を保護するためにはやむを得ない措置だったと言えるでしょう。
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