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ロシアの極右団体[ルシッチ]プーチン大統領への離脱通告で新たな動き

2023年9月1日


世界史02 プーチン風大統領

 

アメリカの戦争研究所が8月26日の報告書で、ウクライナ紛争においてロシア正規軍と共に戦ったネオナチ戦闘部隊「ルシッチ」のリーダー、ヤン・イゴレビッチ・ペトロフスキーがフィンランド警察に逮捕されたと発表しました。この逮捕に伴い、「ルシッチ」はプーチン大統領に対し、ペトロフスキーの釈放を求めなければ戦線を離脱する意向を示しています。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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 ウクライナの要請に基づく逮捕

はじ三倶楽部 三国志警察

 

情報によれば、フィンランドがペトロフスキーを逮捕したのはウクライナ政府の要請に従ったものとされています。ペトロフスキーは「ルシッチ」の指導者として、アメリカとEUからの個人制裁を受けており、戦争犯罪容疑者としても指摘されています。ウクライナはテロ容疑者としてのペトロフスキーの逮捕をフィンランドに求めていました。

 

 フィンランドのNATOとの連携強化の意図

世界史05a NATOの国旗

 

今年4月、フィンランドはロシアの脅威に対抗するため、NATOへの加盟を果たしました。このペトロフスキーの逮捕は、フィンランドがロシア依存を脱し、NATOとの連携を強化する意向を示すものとされています。ウクライナはまた、ペトロフスキー容疑者の引き渡しをフィンランドに求めています。

 

ルシッチのプーチン大統領への最終通告

世界史05b ロシアの国旗b

 

ペトロフスキーの逮捕を受けて、「ルシッチ」は不満を募らせ、ペトロフスキーの解放を求める声をプーチン大統領に向けています。しかし、プーチン大統領が容易にペトロフスキーを釈放することは難しいでしょう。プーチン大統領がフィンランドに圧力をかけた場合、フィンランドはますますNATOに接近し、ロシアに対する敵対姿勢を強める可能性があります。一方で、ルシッチの要求を無視すると、彼らが独自に戦場から離脱する可能性が高く、その結果、ワグネルに続く第二の反乱が勃発する恐れもあります。

 

プーチンの皮肉な立場

世界史01 ゼレンスキー風大統領

 

「ルシッチ」の指導者であるペトロフスキーはネオナチとされています。以前、プーチン大統領はウクライナに対して「ネオナチ政権」と非難するなど、彼らを批判していましたが、今回の事件でロシア支持のネオナチが指導する部隊が存在することは皮肉な事実と言えるでしょう。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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