世界一辛い食べ物と言えば、暴君ハバネロで知られる青唐辛子だと思われがちです。しかし、実際にはハバネロの16万倍というトンデモナイ辛さを持つ植物が存在するのです。
世界一辛いのはサボテンのような多肉植物
そんなハバネロを軽く飛び越える辛い植物が白角麒麟です。白角麒麟はトウダイグサ科の多年草で、サボテンに似た多肉植物、高さは50センチ程度で多数の茎を叢出してマット状に地面に広がります。
カプサイシンの類似体レシニフェラトキシンを生成
白角麒麟はカプサイシン類似体であるレシニフェラトキシンを高濃度に含んでいて、尋常ではない辛さを誇りハバネロの16万倍にも達するそうです。当然、ハッカクキリンは食用ではありません。食べなくても、素手で触れたり、傷付けたりする事で出てくる乳液には毒性が含まれるので近づいてはいけません。
薬としての効果も
白角麒麟の生成するレシニフェラトキシン化合物は、ただ有毒なだけではなく、痛覚に関連する受容体に結合するため、強力な鎮痛作用を示し薬として使用されます。使い方を間違わなければ人間に恩恵をもたらす植物でもあるんですね。
▼こちらもどうぞ