レモンとビタミンCは切っても切れない関係にあると広く認識されています。多くの人が、レモン=ビタミンCの豊富な食品と考えていますが、実はこれには大きな誤解があります。
レモンのビタミンC含有量の実態
レモン1個(約100g)に含まれるビタミンCの量はおよそ100mgです。これは成人の1日の必要量と同等ですが、実際には実の部分から得られるビタミンCは約20mgに過ぎません。つまり、1日に必要なビタミンCを摂取するには、レモンを5個食べなければならないのです。これは日常的には実行困難な量です。
なぜレモンがビタミンCの代名詞に?
では、なぜレモンがビタミンCの代名詞のように扱われるようになったのでしょうか?これは、レモン1個に含まれるビタミンC量が1日に必要な量と一致するため、説明の際の比喩として使用されるようになったからです。これが定着し、ビタミンCといえばレモンというイメージが強くなったのです。
レモンの酸っぱさの真相
レモンの酸っぱさはビタミンCからではなく、主にクエン酸によるものです。ビタミンCが豊富な他の食品は必ずしも酸っぱくないため、レモンの酸味とビタミンCの関係は実は弱いのです。
まとめ
レモンはビタミンCが豊富というイメージがありますが、実際には他の食材と比較してもその量は特別多いわけではありません。ビタミンCの豊富な食品としてレモンを基準にすることは、実際の栄養価からすると不正確です。レモンの酸っぱさはクエン酸によるものであり、ビタミンCとは直接的な関係はありません。つまり、レモン=ビタミンCの多い食品という認識は一部の誤解に基づいているのです。
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