ポーランドのドゥダ大統領は3月12日、ブルームバーグテレビジョンの番組に出演。ロシアがウクライナとの戦争で勝利したら、プーチン大統領は他国を攻撃するだろうと述べアメリカに対し、ウクライナへの追加支援を承認するように説得を図っています。
プーチンが勝てばさらなる侵略が起きる
ドゥダ大統領は番組でウクライナに今必要なのは、プーチン氏が決して戦争に勝利しないようにすることだと語り、同時に自国のポーランドについても「我々はロシアに何度も隷属化された国だ。ロシアがウクライナでの戦争に勝利すれば、プーチン大統領はもう一度、他国を侵略してくる。だからロシアを阻止しなければならない、処罰しなければならない」と語りました。ポーランドもウクライナ同様、ロシアに近接していて、ウクライナでの出来事は他人事ではないというのがドゥダ大統領のメッセージなのでしょう。
ドゥダ大統領はホワイトハウスで追加支援を説く
今回のドゥダ大統領の発言は、トゥスク・ポーランド首相と共にホワイトハウスを訪問した後のものです。ポーランドや米国などウクライナの同盟国は戦争が長期化する中で、弾薬不足のウクライナに追加支援の提供を急いでいます。ホワイトハウスは同日、ウクライナに向けた3億ドル(約443億円)の軍事支援パッケージを発表。ウクライナ支援を巡ってのアメリカ議会での法案可決が不透明な中で、バイデン政権として支援を提供する構えです。
世界が帝国主義に戻るかどうかの瀬戸際
平和ボケした日本国民が忘れがちですが、ロシアと国境を接しているのはポーランドだけではありません。北海道のすぐ上の北方領土をロシアは実行支配し、プーチンの命令で北海道への侵攻が可能なのです。ウクライナの戦争はウクライナのみならず、世界が帝国主義の暗黒時代に戻るかどうかの瀬戸際の戦争なのだと言う事を忘れてはいけないでしょう。
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