物議を醸すコメントで有名な脳科学者茂木健一郎氏が3月17日に自身のツイッター(現X)を更新、その中でメディアで活躍している「厨二病の論者」なる存在について、多様性は尊重するけれど、日本全体で過度に相手をすべきではないし、またメディアを乗っ取られるべきではない。諸外国と比べれば明白な事と私見を述べました。厨二病論者と聞くと筆者も個人的に色々な名前が浮かびますが、それはともかく、なぜ茂木氏は140文字しか書けないツイッターで、こんな物議を醸す事を言うのでしょうか?
漠然としたツイート
物議を醸している3月17日の茂木健一郎氏のツイートは以下のようなものです。引用開始「世の中に厨二病の方々がいらっしゃるのは一種の多様性だしそういう時期や文脈もあるかもしれないけど、日本全体として過度に厨二病につきあう必要はないし、論者のそのような側面を尊重する必要もないし、ましてやメディアを乗っ取られるべきではない。諸外国と比較すればそれは明白なことだ。」引用終。言いたい事は何となくわかるのですが、学者にしては漠然とした曖昧な内容ではないでしょうか?まるで、高齢者は集団自決した方がいいとか、集団切腹した方がいいとか、尊厳死、安楽死の議論を進めた方がいいとか、意味合いも背景も異なる言葉を「死」という一括りで混在させて発言し批判された人によく似ているような気がします。
ツイッター(現X)は炎上誘発装置
筆者が考える限り、他人を批評するのにツイッターほど向かないSNSはないと思います。ノーマルなプランの場合、たった140文字しか書く事が出来ないからです。140文字で人物を批評しようとすれば、細かい事はまず書けず、それを補う形で断言型になったり、大体の意味を伝えるのに便利なネットスラングに頼る事になります。ネットスラングには「厨二病」や「チー牛」「メンヘラ」など人を揶揄するモノがありますが、多用するとコメントはキツイ口調になり、意図しないほどに読む人に強く伝わり、ツイートを目にした人のいらない反感を買う事になるのです。だから、ツイッターで議論をやるものではありません。自分で薪を背負って火の中に飛び込ぶようなものだからです。
実際はシラスの有料放送の宣伝?
モヤモヤしてここまで書いてみましたが、3月17日の茂木氏のツイートの先を調べてみると、3月18日に放送プラットフォーム「シラス」にて茂木氏が「突発放送ハードワーク第20回 厨二病、さよなら」というテーマで放送配信していた事が分かりました。やられました!流石は脳科学者!3月17日のツイートは、茂木氏の生配信に視聴者を引き込もうとする宣伝ツイートだったようです。宣伝が目的であったのなら、思わせぶりで曖昧で読んだ人をモヤモヤさせる3月17日のツイートは、立派に目的を果たしたと言えるでしょう。おそるべし茂木健一郎!
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