真夜中に小腹が空いたときに食べるモノといえば、筆者はシーチキンやコンビーフハッシュです。どちらも汁気があり、ご飯に合うので食が進みます。さて、汁気といえばシーチキンの油ですが、皆さんはどうしていますか?
シーチキンの油の正体
そもそもシーチキンから滲み出る、アノ油はなんなのでしょうか?味を見ると魚っぽいのでマグロから出ている出汁のように感じますが、実はシーチキンの油の大半は綿実油と大豆油なのだそうです。シーチキンを料理に使う人の中には、シーチキンの油を切ってから使う人もいるようですが、シーチキンの油は本来が調理油なので、料理に使用しても問題ありません。
シーチキンLやマイルドはどういう意味?
さて、シーチキンといえば、本家シーチキン以外にもシーチキンLやシーチキンマイルドがあります。あれは一体、どういう意味か知っていますか?あれは、魚の種類を表していて、本家のシーチキンはビンナガマグロ、Lはキハダマグロ、マイルドはカツオが原料になっているそうです。また、最近登場したシーチキンEveryは、ブリが原料です。どうして、魚の名前を商品名にしないのか?と言うと、魚の名前で先入観を持たずにシーチキンを食べて欲しいからだとか…
シーチキンはSDGsだった
そんなシーチキンは、はごろもフーズの登録商標ですが、元々は日本向けではなく、アメリカに向けて輸出されていました。シーチキン自体が日本の発明ではなくアメリカで誕生したものだそうですよ。戦後、食の欧米化が進んだ事で国内需要も見込めると踏んだ、はごろもフーズが1958年11月から販売を開始しました。当時、静岡県清水市の清水港には、大量のビンナガマグロが水揚げされていましたが、冷凍や冷蔵技術が発達していない頃で、保存が出来ないマグロはそのまま廃棄されていたそうで、それを見たはごろもフーズでは、余ったマグロが廃棄されないうちに缶詰にしてしまおうという事で、まぐろ油漬缶詰、シーチキンが誕生したのだとか、シーチキンは随分昔からSDGsな商品だったのですね。
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