暑い夏に向けて、スーパーに出回るネバネバ野菜モロヘイヤ。βカロテンが豊富で、食物繊維やカルシウム、ビタミンkも含まれています。包丁で刻んでさっと茹でておひたしや、モロヘイヤの天ぷらも美味しいですが、モロヘイヤに毒があるって知っていましたか?
モロヘイヤの毒は強心配糖体
モロヘイヤに含まれている毒は、強心配糖体と言い、心臓の収縮力を高めるステロイド系の配糖体です。強心配糖体はモロヘイヤの種や莢に含まれている成分で、誤って食べると、めまいや嘔吐などの中毒症状が出るので決して食べてはいけません。
自家栽培に注意
強心配糖体は、モロヘイヤの若葉や茎には含まれないので、スーパーで出回るモロヘイヤは安全ですが、自家栽培をしている人は、モロヘイヤが花を咲かせた後は収穫しないようにした方が安全です。また、種だけではなくモロヘイヤの莢にも毒があるので、万が一、スーパーで購入したモロヘイヤに莢が混入していたら食べないようにしましょう。
意外に多い毒がある野菜
自家栽培できる野菜には、ジャガイモやサヤエンドウのように毒性があるものが含まれます。果物と違い、花粉の受粉で増えない野菜は、人に食べられてもメリットがゼロです。そこで身を守る為に体内で毒を生成して食べられないようにするケースが多いのです。自分で野菜を育てるのは楽しいですが、毒性についても調べておかないといけません。
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