蚊は吸血で媒介する感染症を通じ、年間100万人の人類を殺しているとされます。そのため、蚊の吸血行動を止めさせる事が出来れば、人類の犠牲は大幅に減少するわけです。日本の理化学研究所は6月21日、蚊が「腹八分目」で分泌されるアミノ酸の停止シグナルを利用し吸血を止めている事をつきとめました。
この記事の目次
蚊も腹八分目が分かる
理化学研究所によると、蚊が原八分目を感じるシグナルは、フィブリノペプチドA呼ばれるアミノ酸で、蚊の腸内に存在し、血管が傷つくことで生成されます。このフィブリノペプチドAは、蚊の吸血が腹八分目になると急激に増加、蚊はそれを停止シグナルとして利用しているようです。
蚊に疑似満腹を感じさせ吸血を止める
理化学研究所によれば、将来的にはフィブリノぺプチドAを生成できる腸内細菌を遺伝子改変で作成し、糖に混ぜて蚊に食べさせ腸内に定着させる事が出来れば、蚊は疑似満腹になり吸血を止めるのではないか?と推測しているようです。理化学研究所は、今後、蚊の腸内にあるフィブリノペプチドAの受容体についても研究していくとしています。近い将来、人間を刺さない無害の蚊が登場するかも知れませんね。
▼こちらもどうぞ