岸田文雄首相は8月7日、スイスのアムヘルト大統領と首相官邸で会談。ロシアの侵略に苦しむウクライナで、ロシア軍が敷設した地雷除去など戦後復旧と復興に協力して取り組むことで意見が一致しました。
法の支配に基づく自由で開かれた秩序の維持と強化
岸田首相は会談後、法の支配に基づいた自由で開かれた国際秩序の維持と強化に向けて連携したいと表明、スイスのアムヘルト大統領は、価値を共有する日本との協力を強化していくと応じました。
ウクライナを苦しめる地雷
ウクライナでは、ロシアが一時占領した東部や南部を中心に国土の4分の1にあたる15万平方キロが地雷や不発弾の危険がある汚染地域になっており、国連の報告では北東部ハルキウやミコライウなどの地域において、2022年秋から2023年末までに地雷や不発弾の爆発で民間人131人が死亡し353人が負傷したとしています。また、地雷が埋められてから歳月が経過した為、地雷の上には樹木が生い茂り地雷除去をより困難にしています。ウクライナでは、地雷除去の予算もスタッフもノウハウも不足していて、日本に支援を求めている状態でした。
日本の重機型除去機がウクライナを救う
日本では、すでに地雷の爆発に耐え安全に樹木を除去する重機型除去機が発明されています。防弾ガラスにより運転手は、地雷が爆発しても安全に樹木を切り倒す事が可能です。この重機型除去機は、国際協力機構を通じ地雷探知機と共にウクライナに提供されていますが、今回の岸田総理の声明は、ウクライナの復興を妨げる地雷の除去を一層迅速に進める切っ掛けになるでしょう。
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