2020年の東京オリンピックでは、暑さ対策が課題となっています。夏季オリンピックが7月・8月あたりに集中していますが、選手の安全を考えて開催時期をずらしたほうがよいという意見もあります。
今回は、前半で戦後のオリンピックの中から7月・8月以外の時期で開催されたオリンピックについて取り上げます。後半では、これまでニュースなどで取り上げられた暑さ対策について取り上げます。
夏のオリンピックでいつから7月・8月に開催されたのか。
戦後の夏季オリンピックについて、開催期間が7月・8月あたりに集中しています。オーストラリアで開催された1956年のメルボルンオリンピックや2000年のシドニーオリンピックについては、南半球で季節が逆転することから秋以降に開催されています。
北半球で開催されたオリンピックでは、1964年の東京オリンピックと1968年のメキシコオリンピックが10月に開催されています。1988年のソウルオリンピックでは、9月に開催されています。その他のオリンピックについては開催時期が7月・8月に集中しています
2020年の東京オリンピックの暑さ対策とは?
ここ数年、7月・8月の日本は猛暑日が続いています。熱中症による死者が出ていて、テレビのニュースでは適切に冷房を使うように呼びかけています。2020年の東京オリンピックは7月・8月に開催されることから、猛暑の懸念が残されています。選手だけでなく、観客や大会運営にあたる職員・ボランティアにも暑さ対策が課題となっています。
ここでは、これまでのニュースで取り上げられた暑さ対策について紹介します。暑さ対策として開催時間をずらすことが取り上げられています。オープンエアの新国立競技場で開催される陸上競技は朝と夕刻に行われることになっています。
マラソンについては、午前4時頃スタートで男子・女子ともに午前10時までに終えるという対策をとることで決まりそうです。トライアスロンや屋外の水泳競技も正午までに終わらせることで調整しています。
開催時間をずらすこと以外では、次のような暑さ対策が考えられています。コース周辺には木陰をつくるための街路樹が植えることやミスト散布することも挙げられています。
開催時期をずらすことや木陰を作るなどの暑さ対策が議論されていますが、読者の中にはこのような暑さ対策で大丈夫なのか、危険な環境で選手にとって危ないのではないかと感じる人がいるかもしれません。また、開催時期を1964年の東京オリンピックと同じ10月に変更するべきではないかという意見もあると思います。
ライターオフィス樋口の独り言
この記事では、前半で夏季オリンピックが7月・8月以外に開催されたオリンピックについて取り上げました。
南半球のオーストラリアで開催されたメルボルンやシドニー、北半球では1964年の東京オリンピック・1968年のメキシコオリンピック・1988年のソウルオリンピックと少数で、ほとんどのオリンピックが7月・8月あたりに開催されていることが分かりました。
7月・8月あたりに集中するようになった要因として夏休みが挙げられます。2020年の東京オリンピックについては暑さが心配されていて、開催時期を10月にずらす意見も出ていますが、容易に時期をずらすことができない要因として夏休みがあるのかもしれません。
後半では、2020年の東京オリンピックの暑さ対策を取り上げました。暑さ対策として、屋外の競技を比較的気温の低い早朝または夕刻以降に行うことや木陰・ミスト散布を挙げました。
このような暑さ対策では、対策が不十分ではないかとか選手や観客・ボランティアの安全を確保できるのかといった不安材料が残されています。今後の暑さ対策の議論に注目したいと思います。
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