我らが、はちみつ皇帝袁術が、予言書「春秋識」を根拠に皇帝に即位した事は知られています。讖緯とは予言書の部類で、今の王朝が斃れて新しい王朝が建つなどと盛んに書いて易姓革命の精神的な支柱になっていました。
どうして、こんなあやふやな讖緯が皇帝の地位を揺るがすまでになったのでしょうか?
前漢を倒した王莽
答えは簡単で、前漢を倒した王莽や、新滅亡後の混乱を制して後漢を建国した光武帝がそれぞれ讖緯によって皇帝に選ばれた事にしたからです。そのため、讖緯はただの出鱈目な予言ではなく、王朝転覆の切っ掛けとなるパワーワードに変化したのです。
皇帝自身が避難されるのを恐れた
もちろん、皇帝にとって讖緯を語って自分を非難されるのは害悪以外の何物でもないので、それらを妖言と決めつけて密告を奨励し皇帝に対し不遜な物言いをする人間を片っ端から逮捕して処刑していました。
皇帝への誹謗中傷についても密告を奨励していた曹丕
曹丕は、元々は皇帝への誹謗中傷についても密告を奨励し、逮捕者を死刑にしていましたが法律官僚全柔の諫言で誹謗については、密告しても賞金を出さなくなりました。それでも妖言については、引き続き密告を奨励し賞金を出す事をやめなかったのです。
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