現在ウクライナを侵略中のロシア、台湾進攻を狙い、尖閣諸島の領有を狙う中国。バカみたいにミサイルを日本海に落してくる北朝鮮。日本の周辺には大惨事を引き起こす、ならず者国家が溢れています。でも、日本の敵はそれだけじゃなく、もっと恐ろしい存在が身近に存在します。それが日本を数時間で崩壊させる破局噴火の悪夢です。
破局噴火とは?
破局噴火とは、地下に溜まっていたマグマが全て地表に吹き出し、山そのものが吹き飛んでしまう最大級の噴火の事です。破局噴火が起きると過去にマグマが溜まっていた場所が空洞になり、大きな窪地カルデラが誕生します。日本に多くカルデラ湖があるのは、それだけ多くの破局噴火が起きたという事で、日本が火山列島である事実を再認識しますね。
九州が2時間で潰滅 阿蘇山大噴火
日本国内には過去に巨大カルデラ噴火を起こした火山が7つあり、そのうちの4つが九州に集中しています。なかでも最大の火山が阿蘇カルデラで、もし破局噴火を起こすと2時間弱で火砕流が700万人が住む領域を焼き尽くし、その後火山灰が日本列島を覆い、北海道東部と沖縄を除く全国のライフラインが完全停止するそうです。
九州を焼き尽くした後、中国・四国では空から火山灰が降り注ぎ、昼でも暗くなり、火山灰は風に流されて東日本へ広がり、噴火の翌日には近畿地方に到達、大阪では火山灰の厚さは50センチとなり、雨でも降れば、灰の重さは1.5倍になり木造家屋は全壊すると言われています。
阿蘇山破局噴火のエネルギーは江戸時代の富士山宝永噴火の1000倍とも言われていて、定期的に噴火が囁かれる富士山噴火とは、比較にならない大惨事を日本にもたらすのです。そんな事になったら、まさしく日本終了、さよなら文明という事になるでしょうね。
東アジアの危険な火山 白頭山
アジア大陸にも危険な火山が存在します。それが中国吉林省と北朝鮮両江道の国境地帯にまたがる白頭山です。南北朝鮮の国歌にも歌われる白頭山の山頂には天池と呼ばれる巨大なカルデラ湖があり、約10億トンもの水が溜まっています。
もし、破局噴火が起きれば、水は鴨緑江や松花江、豆満江に流れこみ下流に大洪水を引き起こし、マグマが湖に流入した場合、とてつもない水蒸気爆発を引き起こして半径60キロ以内に住む10万人に被害が及ぶとしています。この噴火は朝鮮半島ばかりではなく、日本やロシア、さらには地球レベルの異常気象を引き起こす可能性もあるのです。
特に、これまでろくに地震が起きなかった朝鮮半島では、東北地方太平洋沖地震後、多い月には300回以上の地震が発生し、規模もマグニチュード3~4レベル。温泉の水温上昇も相次いで報告されていて、いつ噴火してもおかしくない状態だとする研究者もいます。もしかすると北朝鮮の体制崩壊は白頭山の破局噴火でもたらされるのかも…
戦争がなくても破局噴火で日本終了
人間同士の努力でなんとか回避できるかも知れない戦争と違い、火山爆発は自然の営みであり、人間の都合なんか聴いてくれません。爆発する時には爆発し、文明を崩壊させたり、停滞させる規模の大災害をもたらします。そして噴火被害には国境など関係ないのです。普段は地球の主のような顔をしている人類ですが、その繁栄は地球の気まぐれで一瞬で消えてしまう儚いモノかも知れません。
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